脂肪は敵か、味方か!?

体脂肪にも大事な役割がある

 体脂肪とは、体内に蓄積された脂肪のことです。蓄積する場所によって、「皮下脂肪」と「内臓脂肪」とに分けて呼ばれています。

 体脂肪はエネルギーを貯蔵する働きをはじめ、体温の維持や内臓の保護、ホルモンバランスをととのえるなど、体にとって大切な働きをしています。よって、適度な体脂肪は生きていく上で欠かせないものです。

  理想的な体脂肪は、男性が18%、女性が23%といわれています。無理なダイエットによって脂肪率が極端に少なくなってしまうと、低体温やホルモンバランスの崩れから、女性の場合は無月経になることもあります。

メタボリックシントロームとは

 脂肪細胞から分泌されるものに「アディポサイトカイン」という物質があり、これには動脈硬化を予防するといわれる「善玉アディポサイトカイン」と、動脈硬化を促進させるといわれる「悪玉アディポサイトカイン(PAI-1、TNF-αなど)」があります。

 特に内臓脂肪が蓄積した人は、悪玉アディポサイトカインの分泌が過剰になり、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を引き起こすといわれています。これがメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)です。

 メタボリックシンドロームは様々な病気を引き起こすことが多いので、肥満を改善することが万病の予防になるといえるでしょう。

メタボリックシンドロームとは?
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、内臓脂肪が蓄積することによって高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を引き起こしやすくなっている状態を指します。ひいては動脈硬化や心臓病、脳卒中などの血管疾患にかかりやすくなります。 2008年、特定健康診査・特定保健指導という制度ができました。メタボリックシンドロームのうちに何らかの支援をして、生活習慣病を予防することで、医療費削減を目指しています。

メタボリックシンドロームの診断

メタボリックシンドロームと診断されると「特定保健指導対象者」とな"。 保健師や管理栄養士などから「動機づけ支援」(対面や電話などによる1回の指導)や「積極的支援」(3~6か月の継続的な指導)を受けます。

正しい体脂肪率の測り方

 体重と同時に体脂肪率を測ることができる体重計はとても便利です。インピーダンス法は、体内に微量の電流を流すことによって、電気を通しにくい脂肪の量を測る方法です。

 

手と足など複合的に測るものがよい

手だけで測るもの、足だけで測るものなど、計測する場所によって精度も変わるので、手と足で複合的に測るものがよいでしよう。

食前や入浴前に測るのがよい

体内の水分量によっても体脂肪率は変化します。脂肪率を測るのにベストな時間帯は、食事の前や入浴前です。毎日なるべく同じ条件で計るようにしましよう。

参考資料「栄養の教科書」