本当にダイエットが必要?

 自分が太っているのか、やせているのか、まず下のBMIを用いてチェックしてみましょう。健康のためのダイエットはただ減量するのでなく、 自分の適正な体重を目指すことが大切です。BMIは「22」が最も適正な値といわれています。

 肥満とは、BMIが「25以上」で、体脂肪が過剰に蓄積した状態のことです。食事から摂取したエネルギーが、食べすぎや運動不足によって消費しきれなかった過剰なエネルギーが、体脂肪として体に蓄積します。体脂肪は一般的に悪いものというイメージがありますが、細胞の成分を構成したり、体温を維持する働きをしたりと、生きていく上で欠かせないものです。少なすぎても健康に悪影響があります。

BMIで肥満度チェック!

あなたの体格は適正ですか? BMIで調べてみましょう。

BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)

BMIが22の時がもっとも病気になりにくいといわれています。また、BMIが25以上の場合、肥満となりますが、肥満度も4つに分類されています。

BMIの判定(日本肥満学会)

目標とするBMIの範囲(18歳以上)

 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」において、目標とするBMIの範囲が提示されました。ただし、あくまでもBMIは、「健康を維持し、生活習慣病の発症を予防するための要素の1つとして扱うに留めるべき」とされています。

内臓脂肪型肥満は生活習慣病になりやすい

 体脂肪の蓄積する場所によって、肥満の種類を分けることができます。男性に多いといわれる「内臓脂肪型肥満」と、女性に多いといわれる「皮下脂肪型肥満」の2つです。 注意したいのは、おなか周りに脂肪がたまっている「内臓脂肪型」の肥満です。このタイプは生活習慣病になりやすい傾向にあります。

見た目で判断するのは危険 やせすぎにも注意!

 高脂肪食や運動不足による肥満が増えている一方で、若い女性では「やせ」 傾向も問題になっています。ダイエットブームなどの影響もあり、すでに痩せているのに痩せたいと思っている人が多いようです。痩せすぎると免疫力が低下します。必要以上のダイエット健康を害する危険性があるのです。
 若い女性で極度な「痩せ」の人は、拒食症や過食症など摂食障害になる危険性もあります。きちんと食事ができないことで栄養不足の状態となり、放置すると命を脅かすことにもなりかねないので十分に注意が必要です。

肥満になると起こりやすくなる病気

 肥満は、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、睡眠時無呼吸症候群、がん、歯周病のほか、さまざまな病気を引き起こす原因となっています。

  部位    かかりやすい疾患

  • 循環器系   高血庄症、動脈硬化、狹心症、心筋梗塞
  •       脳卒中 呼吸器系  睡眠時無呼吸症候群
  • 筋骨格系   腰痛、膝関節症、腰椎すべり症
  • 内分泌代謝系 糖尿病、脂質異常症、痛風
  • 皮庸系    皮膚線条
  • 菌科系    歯周病
  • その他    脂肪肝、胆石症、がん

脂質異常症/血液中の脂質が多すぎる病気です。
・診断基準は、高中性脂肪血症:150mg/dL以上
・高LDLコレステロール血症:140mg/dL以上
・低HDLコレステロール血症:40mg/dL未満です。

「内臓脂肪型」と「皮下脂肪型」肥満

内臓脂肪型肥満

男性に多く、脂肪が内臓に蓄積しておなか周りにたまりやすい肥満で、りんご型肥満ともいいます。このタイプの肥満は、生活習慣病を引き起こしやすくなります。

皮下脂肪型肥満

女性に多く、下半身に脂肪がつきやすい肥満で、洋なし型肥満ともいいます。このタイプの肥満は、内臓脂肪型肥満に比べ、脂肪が落ちにくいといえます。

子どもの肥満に注意!

 大人になってからの肥満は、脂肪細胞の数が増えるのではなく、細胞の1つひとつが肥大化して起こるので、やせれば元に戻ると言われています。危険なのは子供の肥満です。

 子どもの肥満(小児肥満)は、成長と同時に脂肪細胞の数が増殖します。
子どもの頃から肥満だった人は大人になってからはやせにくい
ので、成長する過程で正しい食生活習慣を身につけ、肥満にならないようにすることが、とても重要となっています。

参考資料「栄養の教科書」